2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

100冊の本に挑戦  関裕二 「浦島太郎は誰なのか」

作者は歴史作家で、奈良に通ううちに仏教美術に魅せられ、日本の古代史研究家になった人である。浦島太郎は誰でもが知っている昔話に出てくる人である。浜辺で助けた亀の背に乗り竜宮城へ連れていかれ、乙姫様と出会い宴会の限りを尽くした後、元の人間社会…

Twitterは農耕文化に学べ

5月の連休も終わり、もう1ヶ月もするとまたあのうっとうしい梅雨に入る。 梅雨の時期になると、我が家の近くでは田植えが盛んになる。田んぼに水が入り田植えが始まるとなんかほっとした気になる。 日本の農業も最近は世界的な食料不足の観点から見直されて…

100冊の本に挑戦   高田明和 「念ずれば夢かなう」

5月の連休の時、図書館で中も見ずに何気なく借りてきた本であるが、実に興味深い内容であった。 著者はどこぞの偉いお坊さんであろうと思っていたら、なんと仏教とはとんと縁のない慶応大学医学部出の医学博士であり、清水の次郎長の直系の孫でもある。 内容…

100冊の本に挑戦 土門拳 「古寺を訪ねて 1・斑鳩から奈良へ 2・奈良西の京から室生へ」

土門拳さんは私の大好きな写真家である。 独特のアップで被写体に迫り見る人に力強い感動を与えてくれる。この古寺を訪ねてシリーズは4巻まである写真集であり今回はそのうちの最初の2巻である。作者は写真家であるが、写真とともに彼の文章もとても面白い。…